ギターの表面板(響版)が創り出す音はボディ全体で増幅され |
ます。横、裏板は音を吸収してしまうのではなく、音を反発 |
するような質量が大きい素材が求められます。それ故、横、 |
裏板にはローズウッドやハカランダのような黒味がかっ |
た重い材料が使用されます。横、裏板の材質は音量、音の |
重厚感に表れます。表面板の材質だけでなく、横、裏板の材 |
質も楽器のグレードに直結されます。写真右はブラジル産の |
ハカランダで、クラシックギターの横、裏板として最高ラン |
クに位置付けられている材料です。 |
ブラジル産のハカランダ材を使うことでローズウッドに比べ |
、製品価格は30万円以上高くなります。ハカランダ材はブラ |
ジル以外に近隣諸国のベネズエラ産や同緯度に位置するアフ |
リカ産、などもありますが、ブラジル産のハカランダ材は |
他の産地のものとは一線を画すものです。おまじないや神通 |
力で良い楽器は出来ません。良い音は良い素材から生まれる |
ということです。同時に製作者の技術、経験が不可欠である |
ことは言うまでもありません指板の材質が変わることでも音 |
が変わります。 |