┃クラシックギターの材料 |
一本の原木の中でもギター用にスライスすると何段階もの較差が生じます。ギター製作には通 |
常、数種類の木材が用いられていますが、全ての材料のグレードの差が価格に直結されます。 |
マグロを解体すると赤味、中トロ、大トロ、などに区分けできますが、木材もそれと同じです。 |
先ず、原木の中心部分と表皮に近い部分は楽器の材料として使えません。必ずしも木目が均 |
一である材料が絶対的に良い必とは限りませんが[木目が均一]という要素一つについても |
スライスした材料は全く同じものはなく、材料としてのランク付けが出来てしまいます。丸い木 |
から四角の板を切り出す訳ですから、全て“正目”の材料が取れるはずはありません。表皮に近づ |
くに従って“板目”の部分が多くなり、材料としてのグレードが下がります。原木の太さにもより |
ますが、例えば表面板の場合、板全体が正目のものは僅かしかないということになります。 |