| ┃クラシックギターの音を聴く |
| 楽器を選ぶ際、自分で弾いた音を自分の耳で聞いて判 |
| 断しますが、第三者が出す音を聞いてみることはそれ |
| 以上に大切なことです。自分の楽器を第三者が弾いて |
| いるのを距離を置いて聞いてみると、自分が感じてい |
| た音がイメージとかなり違って聞こえるといったこと |
| がよくあります。ときには僅か数メートル離れただけ |
| で遠達性が劣る楽器の判別がつくこともあります。表 |
| 面板を薄することによって音を出している楽器は距離 |
| を置いて聞いてみると“痩せこけた音”に聞こえ、逆に |
| 鳴りにくい楽器と思っていたものが距離を置くことに |
| より豊かな音が出ていることに驚くことがあります。 |
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| 遠近両方で良く鳴るという都合の良い楽器はありませ |
| ん。よいコンサートホールはそのものがギターのサウ |
| ンドホールになります。 |
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| いわゆる“側鳴り”“バカ鳴り”という至近距離で鳴るだけの楽器はホールでは音の輪郭が |
| ぼけて聞くに耐えないような音になります。表面板を薄くして音を出しているような楽器 |
| は遠達性に欠けるだけでなく、強度不足から表面板が歪んだり[板割れ]が発生しやす |
| くなりますそのような楽器の中には数年で寿命が終わるようなケースもあります。 |
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音の遠達性 |
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