| ┃クラシックギターを管理する・・・ |
| ユーザーの手に渡ったクラシックギターは置かれる環境に |
| よって様々な異なる変化をおこします。特に製作後一年位 |
| は材料の伸び縮みなど変化が顕著に出ます。木材が温度や |
| 湿度の変化によって伸び縮みすることは一般的によく知ら |
| れていることですが日本は四季の格差が激しい為、 楽器 |
| にとっては過酷な環境を強いられていると言えます。高温 |
| 状態になることにより塗膜が崩れたりケースの内装材が貼 |
| り付くことがあります。又、時には内部の力木が緩んだ |
| り剥がれたりすることもあります。エアコンや温風ファ |
| ンヒーターの風が直接楽器に当たるような事は厳禁です。 |
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| 楽器がケースに入った状態であっても同様です。ホットカ |
| ーペットや床暖房にも注意して下さい。直に楽器をおい |
| てはいけません。クラシックギターの接合部分は例外を |
| 除いて、ほとんどの箇所は“ニカワ”で接着されています |
| “ニカワ”は優れた接着剤ですが、極端な高音状態になる |
| と緩んだり溶ける性質があります。 |