板割れは早期発見、早期治療が肝要です。[割れ]は広がる事はあ |
っても自然治癒することはありません。楽器が入ったケースを硬い |
フロアーに倒した場合、僅かな割れでも木目に沿って割れが広 |
がります。横板の割れは衝撃を受けることにより胴が輪切り状 |
態に分割してしまうこともあります。衝撃が加わらないまでも |
長期間放置すると板が変形することで修復が困難になります。 |
板が割れた場合、割れた箇所や大きさにかかわらず弦は緩めて |
下さい。その際、割れた部分に触れずに修理に出して下さい。 |
手垢や汚れが付着すると修理跡が残ることがあるからです。割 |
れ方にもよりますが単純な割れ方の場合、修理跡がわからない |
程きれいに復元できることもあります。板割れの接着を自身で |
試みるのはやめたほうが良いと思います。過去にその事例を数 |
多く見ましたが、上手く出来た修理を見たことがありません。 |
接着剤の跡が残り、再修理の妨げになります。再修理は難度の |
高い作業になり、修理金額が高くなるケースが多くあります。 |
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板割れの修理方法はその箇所や割れ方によって異なります。その |
まま接着できることもありますが、隙間がある場合、その隙間 |
に当相する木辺を噛ませることもあります。又、割れた箇所の裏 |
側に補強材が必要となる事もあります。割れ方は様々で修理金 |
額と修理期間は症状によって異なります。クラシックギター専 |
門店で楽器をライティングし、密閉されたショーケースに陳列し |
てあるところは一軒もありません。そのような楽器を見かけたら |
[楽器に割れ有り]と表示をしていると思って |